相撲は国技であると同時にスポーツだ

ドーピング検査をしていないのは相撲だけだという。
今回の騒動で今まで行わずにすんでいたドーピング検査を一時的にでも抜き打ちでやらねばならなくなってしまった、と思う

そんなこんなで深夜名午前中に相撲の話をして寝たら朝のスポーツ新聞でもう武蔵川親方がしっかりやっておられた。
初日の前日に行う神事で審判長全員を集めて、立会いの手つきを両手でしっかりついて行うことを明確に指示した。
浮き腰もだめ、片手だけつくのもだめ、フライング気味など無論だめ。白鵬が「当然」と闘志を燃やしていましたが、朝昇竜も毎日稽古しているなど相撲界全体で変えてゆくんだという意識でやっていって欲しいですね。
会友杉山邦博さんがこの土俵に神様をお呼びする儀式には審判長だけでなく現役力士を全員招集すべきと仰っていましたが、そうかもしれません。
「15日間この土俵で戦い抜く」
「お客さんが満足する相撲をとる」
それぞれの胸中にさぁやるぞ!という意識を改めて沸き立たせ、また相撲に対するファンからの信頼回復にもなると思うんです。

 私も5才の頃から相撲を見ていますが当時現役の霧島がお気に入りでした。相撲協会の面々を見ると申し訳ないのですが60代の方ばかり。(千代の富士貴乃花といった若い面々もいるけれど)そこで今30後半から40代くらいの親方衆に協会役員見習い的な肩書きで参加して欲しいんです。そうすれば役員が万が一辞めていってもそこからちゃんと研修していた親方が一人昇進すればいい。そうすれば相撲協会も若返ってゆくと思う。
役員を辞めてくれと催促している訳ではありませんが、自分が辞めてゆく際の後任みたいな親方を用意した方がいいのではありませんか?

不正を暴くまでは秋場所は行わない方がいいと申し上げましたが、3億円近い損失が出るそうです。無論、利益に捉われずに改革を断行してゆくことが望ましいとも思うのですが、場所の直前だったこともあり、初日が今日開かれるのも致し方ありませんね。武蔵川新理事長の指示通り正々堂々真っ向勝負な力の武士たる力士たちの熱をやはり一度直接この目に焼きつけ、肌で感じて来なければと思った。
むしろ立会いの美が戻ってくるのならば、見に行くしかないだろうと。これで「変化」とか「けたぐり」とか「はたきこみ」も減ってくれると更に嬉しいのだが……
今日から初日。
純粋に力の寄り切り、電車道な押し出し、強力な腕力(かいなぢから)の投げ技……そして、がっぷり組んだ一進一退な名相撲が増えていくことを心から願う。